新社会人になる人へ
3月ですね。
新生活の準備を始めている人もいることだと思います。
保険を考えている人もいるのかな。いるといいな。
今日は、リクエストもあったので「新社会人が考えるべき保険」について、少し。
「考えるべき」であって、万人が「加入すべき」だとは思っていません。
この記事が保険を考えるきっかけのひとつになれば幸いです。
まず、前提として
①一人暮らしで新社会人を始める
②独身、同棲者もなし
③貯金は、ほぼなし。
でいきましょう。
実家暮らしとか、結婚予定で同棲スタートとかだと、少し変わってくるので。
では、スタート。
初めて保険を考える記事を書くので、保険の考え方や選び方からいきたいと思います。
今後、保険を考えるうえで必要になる知識です。
・保険の選び方について
「ネットで調べる」「金融誌を読む」「口コミ」などなど、色々あると思います。これが間違っているとは言いません。
が、これだと、商品ありきの保険選びになり、「そもそも保険は必要なのか」という本質を見失ってしまいます。
保険加入の順番は、こうです。
①リスクの理解
↓
②必要額の算出
↓
③備え方の決定
↓
④保険会社選び
↓
⑤申込
↓
⑥安心した生活
わかりにくい②.③.④だけ、補足を。
②は、リスクの具体化、またリスク事案発生時の必要経費の算出となります。
(例:老後の生活費が老齢年金の減少によって備えないといけない。具体的には毎月10万円くらい足りなさそう。65〜90歳くらいまで不足すると25年。10万円×12ヶ月×25年で3000万円足りない。じゃあ、3000万円を65歳までに用意しないといけない。)
このように、リスクを理解し、それにかかるお金を算出する必要があります。この額が大したことなければ、備える必要はないことになります。逆にリスク事案により、生活を脅かされる場合は、保険(ないし他の手段)を検討し、その費用とリスク事案の損失を鑑み、備えを検討することになります。
ここで大切なのは、国や自治体からの補助を含めて必要額を考えることです。(例:老後の生活費を考える場合、老後の生活費全てを備える必要はない。老齢年金を受け取ることができるため、その受取額が、生活費に対して不足しているかを考え、必要額を算出する。)自己負担額はいくらなのか、と考えると必要額は算出しやすいと思います。
③は、「備えたい!」となった場合に、どんな備え方をするかを決めるものです。
(例:65歳までに3000万円を貯めないといけない、備えたい。じゃあ、どんな方法が?保険だと、年金保険や終身保険、養老保険がある。保険以外だと、定期預金、積立NISA、確定拠出年金など、色々な方法がある。どれか1つでやるのが良いのか、それとも分けるほうが良いのか。)
こういった、具体的なリスク回避方法を決めたり、保険の保障内容を決めたりすることが、③で行うことになります。
次に④。これは、「保険でやりたい!」となったとき、その備え方ができる保険会社がどこなのか、また、どの保険会社が良いのかを決めるということになります。保険以外でも同じですね。
と、いう感じです。
今後保険を選ぼうと思っている方は参考にしていただけると嬉しいです。
では、新社会人が考えるべき保険とは、どんな保険なのか。
①がわかれば、自ずと理解できます。
そのあとは、そのリスク事案が発生した場合にどのくらいお金がかかるのかを算出し、備えたほうがいいと思うのなら、保険を含むリスク回避方法を検討してみてください。
必要額算出については、直接ご相談ください。正直文章化が難しいのと、個別案件になりますので、ここでは控えます。
では、新社会人のリスクについて
①病気・ケガのリスク
→a.費用のリスク(入院費、治療費払えますか?)
→b.収入減少のリスク(病気になって給料は減りませんか?減って家賃は払えますか?)
bに対する備え→就業不能保険、所得補償保険など
②死亡リスク
→c.死亡整理資金(お葬式代など)のリスク(万が一亡くなった時、お葬式代を遺せますか?親に払わせますか?)
cに対する備え→生命保険など
③老後リスク
→d.老後生活費のリスク(年金足りますか?)
dに対する備え→年金保険、終身保険、確定拠出年金、財形貯蓄など
ざっくり、こんなところじゃないでしょうか。
気になるものがある人は、専門の人に相談してはいかがでしょうか。もちろん私でもOKです。
相談料は、一緒に飲みに行ってくれれば無料です。
では、簡単ですが今日はこの辺りで。
自転車保険
こんばんは。
風邪ひきました。
風邪引くと治るまで保険入れないので、気をつけてくださいね。
今日はちょっとだけ。
自転車保険についてです。
義務化されている地域が、増えてきました。
努力義務自治体を入れると、かなりの数になります。
「そもそも、自転車保険って、どんな保険なの?」
大きく、2つの補償があります。
①相手の財物に対する損害賠償
②自分のケガ(通院、入院)
①は、法律上の責任を負ったときに、設定した保険金額を上限に保険会社がカバーしてくれるという内容。もちろん、故意の場合は保険は使えないです。
②は、単純。ケガをした際の、通院費や入院費をある程度補ってくれるものです。
簡単ですが、基本的には、こんな感じです。
「自転車保険の保険料は?」
安いものだと月200〜300円くらいですかね。
あ、じゃあ入らないと。と思った方。
ちょっと待ったほうがいいかもしれないです。
というのも、「自転車保険加入義務化」は、自転車保険への加入義務があるというわけではないのです。
「は????????」ってなりますよね。
自転車保険加入義務化は、正確には、以下の意味になります。
「上記①の補償加入の義務化」です。
つまり、「相手の財物に対する損害賠償をカバー」することができれば、問題ないのです。
そして、この①、正しくは「個人賠償責任保険(個人賠償責任特約)」という名前です。
この保険(特約)は、別に自転車保険でなくても加入することができます。
例として、火災保険や自動車保険、傷害保険が挙げられます。
そして、家族の誰かが加入している場合、保険の効果は家族全員に及びます。
※この場合の家族とは
① 保険の加入者(被保険者といいます)
② ①の配偶者
③ ①または②の同居の親族
④ ①または②の別居の未婚の子(離婚して未婚に戻った子を除く)
つまり、親が火災保険に入っていて、その中に「個人賠償責任特約」がついていれば、未婚の子であれば加入せずとも補償を持っていることになります。
家に住んでいて火災保険に入っていないことは、恐らくないと思います。しっかりと、その内容を確認したほうがいいです。自分もしくは親が「個人賠償責任保険(特約)」に入っている場合は、重複させる意味は、ほぼないので。(火災保険入っていない人は即入ったほうがいいです)
自転車保険への加入を検討する場合は、この情報を参考にしてください。
①親の火災保険などに個人賠償特約が付いている場合
②自分の火災保険などに個人賠償特約が付いている場合
③親がそもそも自転車保険に入っている場合
以上の場合は自分が自転車保険に入る必要はありません。もちろん、ケガしたときの補償が欲しいなら入ってもいいですけどね。
推敲する元気ないので、とりあえず投げます。
皆さん体調にはお気をつけて。
保険種類について
保険と一言で言っても、たくさんの種類がありますね。数が多いとなんとなく敬遠してしまうものですね。
初投稿でもあるので、まずは簡単にどんな種類の保険があって、どんなことに備えることができるのかについて書きたいと思います。
まず、保険は大きく2つに分かれます。
「生命保険」と「損害保険」です。
今回は前者について、書いていきます。
損害保険については、またの機会に。
「生命保険」と書きましたが、この言葉には2種類の意味があって、広義の生命保険と狭義の生命保険があります。
広義の生命保険は、簡単に言うと「人」にかける保険全てを指します。よくCMをしている医療保険やがん保険は、広義の生命保険に属します。
狭義の生命保険は、死亡保険のことを指します。簡単に言うと人が亡くなったときにお金が出る保険のことですね。
混ぜて書くと誤認や混乱を招くため、この記事においては、広義の生命保険のことを「生命保険」、狭義の生命保険のことを「死亡保険」と表現します。
さて、前置きが長くなりましたが、生命保険の種類についてです。かなりの種類になります。どういうリスクに備えることができるのかを書いていきます。
具体的な値段や保障額には、今回は言及しません。理由として、年齢や性別によって同内容でも全く違うから、必要な保障額が人によって異なるため、簡単に断言はしたくないからです。
では、長くなりますがお付き合いください。
①医療保険
入院に備える保険。病気ケガ問わず、入院したときにお金が受け取れます。
「治療費等の入院費用に備える保険」
②がん保険
がんになったらお金が受け取れる保険。なったタイミングでお金が受け取れるもの、がん治療をしたらお金が受け取れるものなど、様々あります。
「がんにかかる治療費に備える保険」
③三大疾病保険(特定疾病保険)
がん、脳卒中、急性心筋梗塞の三大疾病になったときにお金を受け取れる保険。がん保険より疾病範囲を広げたものになります。会社によっては、範囲を生活習慣病(糖尿病なども対象)に広げたものもあります。
「重い病気の治療費に備える保険」
④就業不能保険
最近話題。長期間働けなくなったときにお金が受け取れます。医療保険が予定外の出費に備えるのに対し、こちらは予定収入の減少に備えることができます。
「働けなくなってお給料が減ったときに備える保険」
⑤介護保険
「自分が」介護状態になったときにお金を受け取れる保険。国の制度である要介護状態になった場合にお金が受け取れる保険が多いです。
「自分が介護状態になったときにかかる介護費用に備える保険」
足りない(であろう)年金を自助努力で補う目的で入る保険。保険は税金メリットがあるため、やらないよりは、やったほうがいいもの。ただ、途中で辞めると損してしまうものが多いので注意。老後用の積立。病気やケガや死亡でお金がもらえることはない。
「老後生活資金に備える保険」
⑦学資保険
子供の教育費積立。契約する親が途中で亡くなったら、18歳までの積立を保険会社が代わりにやってくれる。亡くならなくても、ちょっと増える。
「教育費用に備える保険」
⑧死亡保険
亡くなったときに遺された人がお金が受け取れる保険。めっっっっちゃ種類多いです。
大きく分けると3つ。
1.定期保険
保険を持つ期間を定めて、その間に亡くなったときに遺された人がお金を受け取れる保険。期間のあとに亡くなっても遺された人はお金は受け取れない。「かけすて」と呼ばれる、積立機能は(ほぼ)皆無な保険。そのかわり、他の種類の死亡保険と比べると遺された人が受け取れる金額が超多い。
「遺された人の生活費や教育費など大きな出費に備える保険」
2.養老保険
保険を持つ期間を定めて、その間に亡くなったときに遺された人がお金を受け取れる保険。期間のあとに亡くなっても遺された人はお金を受け取れない。
ここまでは、定期保険と同じ。違いは2つ。1つは、「かけすて」ではないこと。養老保険は、期間の終わりに、払ったお金と同じくらいのお金が返ってきます。2つめは、遺された家族が受け取れる金額が定期保険と比べるとかなり少ないこと。
「貯蓄をしながら遺された人の教育費や生活費の一部を備える保険」
3.終身保険
名の通り、身が終わるまで続く保険。上記2つと違い、いつ亡くなっても遺された人はお金を受け取れる。そして、養老保険と同じく、貯蓄の機能もある。保険を辞めれば「解約返戻金」として、お金を受け取れる。そしてこれもまた養老保険と同じく、遺された家族が受け取れる額は定期保険と比べると小さい。
「いつ亡くなっても必要なお金(お葬式代など)に備える保険」
「貯蓄をしながら遺された人の教育費や生活費の一部を備える保険」
ざっくりの紹介になりましたが、今回は以上とします。これで全部というわけではないですが、これくらい知っていれば十分かと思います。どんな人にどんな保険が必要かについては、またいつか別の機会で書きたいと思います。
なんとなく理解できれば幸いです。では、また気の向いたときに。